自然の息づかいを笑写するブログ

遠くの観光地に行かなくても、身近にある自然が、あなたが来るのを、今か今かと首をながーくして待っています。自然は 喜ばせごっこ、おもてなしごっこ そして不思議な世界で溢れています。自然の笑アップを写し込んでアートにしています。

唱歌「蝶々」この歌には、「菜の花」という言葉はない。登場するのは「菜の葉」だけ

              蝶々のつぶやき

          チョウは花から花ではなく葉から葉へと飛び回っていた 

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 子どもの頃、歌詞の意味も考えずに何気なく口ずさんでいた童謡や唱歌の歌詞も、大人になって改めてその歌詞を読み返してみると、なるほどと感心させられることが多いものです。

 私が童謡や唱歌と再び出あったのは、子どもができて父親になってから。子どもたちといっしょに、なつかしい童謡や唱歌を歌ってみると、その歌詞は何とも奥深いものであることに気が付いたのです。

 たとえば、唱歌「蝶々」(野村秋足作詞)では、「ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ」と歌われる。この歌を聞くと、誰もがチョウチョウが飛び交う菜の花の畑を思い浮かべるのではないでしょうか。

 しかし、よくよく考えてみると、この歌には、「菜の花」という言葉は登場しない。登場するのは「菜の葉」だけなのである。

 童謡に歌われているモンシロチョウを観察してみると、実際に菜の葉によくとまる。

モンシロチョウの幼虫である青虫は、アブラナやキャベツなどアブラナ科の植物を食べる。そのためモンシロチョウは、アブラナ科の植物の葉に卵を産みつけるのである。

 この唱歌「蝶々」の元になった、わらべ唄ではこんな歌詞で歌われている。

 〈蝶々とまれ 菜の葉にとまれ 菜の葉がいやなら この葉にとまれ〉

 つまり、もともと歌の中のチョウは花から花ではなく葉から葉へと飛び回っていたのである。

 モンシロチョウの幼虫である青虫はアブラナ科の植物しか食べない。そこでモンシロチョウは、足の先端でアブラナ科から出る物質を確認しながら、幼虫が食べることができる植物かどうかを判断して卵を産んでいく。

 そのためモンシロチョウは、前脚の感覚毛によって確かめながら、葉から葉へと飛び回るのである。