自然の息づかいを笑写するブログ

遠くの観光地に行かなくても、身近にある自然が、あなたが来るのを、今か今かと首をながーくして待っています。自然は 喜ばせごっこ、おもてなしごっこ そして不思議な世界で溢れています。自然の笑アップを写し込んでアートにしています。

アリの習性 働くアリだけのグループを作っても、働かないアリが出てくる

            フォト遊創美

           一葉 虫食いアート

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             アリの世界も 不思議だよ‼

 

アリの習性 働くアリだけのグループを作っても、働かないアリが出てくる不思議な習性がある。

 

コロニー(集団)の中に必ず2~3割いる働かないアリは、他のアリが疲れて動けなくなったときに代わりに仕事をし、集団の長期存続に不可欠だとの研究成果を、北海道大などの研究チームが英科学誌「サイエンティフィック。・リポーツ」に発表した。

 

これまでの研究で、働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れることが確認されている。仕事をする上では非効率な存在で、働かないアリがいることが謎だった。

 

自然界では、働きアリが全て同時に働かなくなると、必要な卵の世話が滞ってそのコロニーが滅びてしまう。チームは日本全国に生息するシワクシケアリを飼育し、1匹ずつ異なる色を付けて個体識別した上で1カ月以上にわたって、コロニーの行動を観察。

最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始めることを確認した。 さらに、コンピューターシミュレーションで、1コロニー 75匹の働きアリが全て同じようによく働き、疲れがたまるペースも一緒のケースと、働き度合いがばらばらのケースを比較。勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向があった。

 

 

チームの長谷川英祐・北海道大准教授(進化生物学)は「働かないアリを常駐させる非効率的なシステムがコロニーの存続に欠かせない。人間の組織でも短期的な効率や成果を求めると悪影響が出ることがあり、組織を長期的な視点で運営することの重要性を示唆する結果ではないか」と話す。

 

「組織の長期的存続には一見無駄な働かないアリが必要」――北海道大学216日、アリのコロニーの組織運営や生産性に関する研究結果を発表した。他のアリが疲れて働けない時に、普段働かないアリが必要な仕事をこなすことで、集団全体が致命的なダメージを受けるのを防いでいるという。

 

アリをはじめとする社会性昆虫の集団には、ほとんど働かないワーカーが23割ほど存在する。短期的な生産効率を低下させるため、一見すると無駄な働かないアリがなぜ存在するのかは疑問視されてきた。

 

全員が一斉に働くシステムと、他のすべてのアリが疲れて働けない時に普段働かないワーカーが代わりに働くシステムのどちらが長く存続するかを比較したところ、コロニーへの疲労がない時には2つの存続時間に差はなく、疲労が存在する場合は後者の方が長続きした。

 

実際のアリのコロニーでも、常に誰かがこなさないと集団全体に致命的なダメージが及ぶ仕事を、働き者の代わりに請け負うことで、危機的な被害を回避していることが分かったという。

 

「短期的効率を求め過ぎると大きなダメージを受ける」「働かないワーカーをあえて常駐させる非効率なシステムが不可欠」という結論は、社会性昆虫に限らず、人間の組織にも通ずる示唆的な研究結果であり、「組織運営全般に関して、長期的存続の観点を含めた上で考えていくことの重要性が示された」と結んでいる。